私はワーキングホリデー、学生ビザを経て永住権を取りました。
また、結婚しているので「結婚で永住権を取ったの?」とも聞かれました。
恐らく相手さえ見付かれば、結婚(パートナー)ビザは簡単だと思われているからだこその質問なんでしょうが、結婚ビザは決して簡単に取れるビザではありません。
二人名義の銀行口座を作ったり、本当に付き合ってるかの証拠のため、各行事毎に二人の写真を撮ったり、オーストラリアの市民権がある人に二人が本当に付き合ってる証明の為の文書を書いて貰わなきゃいけなかったり、と色々あります。
私の友人は昔、結婚ビザ申請後、移民局が急に夜中に家に来て、本当に一緒に住んでるかなどの確認をされたそうです。
これはもちろん、不正が多いからの確認なんだと思います。
もちろん、不正などしておらず、純粋に愛し合ってるなら問題はない事だとは思います。
ただ、お相手にいくらオーストラリアの永住権が有っても、その方が既に過去に2回、以前の相手をビザサポートしていたら、その方からビザを貰う事はかなり厳しくなります。と言うか不可能に近いです。
なので、たまにお客様に「あ〜オーストラリアに住みたい!誰でも良いから結婚してビザ欲しい!」なんて言われた時は、「お客様、その道もかなりいばらの道ですよ」とお答えしていました。
私の周りだけでも沢山の人がビザを諦めて自国に帰って行きました。
結婚ビザの申請準備中に書類の事で喧嘩して別れてしまったり。
スポンサー会社を探してたが見付からず滞在資金がつきてしまったり。
ビザの事で悩み過ぎて疲れ切って諦めてしまったり。
会社からのサポートを約束されてたのに反故にされたり。
スポンサーになってくれるはずだった会社が倒産したり。
本当に色々なケースを見てきました。
そしていつも帰国のお見送りをする度に切ない気持ちになりました、、、。
ちなみに私も夫も自分で永住権を取りました。
私がビザを取った当時は、難しいながらもケアンズであれば少しの可能性があると言われていた時でした。
ケアンズはオーストラリアでも田舎になるので、いわゆる田舎ビザと言われるRSMS(Regional Sponsored Migration Scheme)ビザが取れます。
※詳しくはこちら(英語)
このビザを取る為にはその地域の会社にスポンサーになって貰わなければなりません。
そしてその会社で2年間は働く必要がありますが、その後は退職してもビザを取り上げられる事はありません。
私は幸いな事に、当時働いていたお土産屋さんがスポンサーになってくれました。
比較的大きなお土産屋さんだったので、私の条件さえ合えばビザは取れるだろうと弁護士にも言われました。
それに対し、夫はIT関係の会社で申請しており、悲しい事に地方であるケアンズではあまりITは盛んではなく、弁護士からも難しいであろうと言われていました。
私はそれ迄にあらゆる事で夫に助けて貰っていました。
なので、ここは何が何でも自分が頑張ってビザを取って夫にビザをあげようと思っていました。
が、箱を開けたら、先に取れたのは夫でした😧
私もその1ヶ月後にビザが取れました。
色んな人に「ラッキーだったね」と言われましたが、私も夫もビザが取れる迄、かなりのお金と時間を費やしました。
弁護士費用ももちろん掛かるのですが、それよりもビザの為に必要な資格を取るため、現地の学校に行ったり、英語能力判定テスト受けたり、、、
ともかく、色んな事にお金が掛かるんです、、、😢
しかもこの英語能力判定テスト、IELTSが曲者です。
※詳しくはこちら(英語)
もちろん、うちの夫の様に英語に全く問題がなければ簡単です。
でも!!でも私の様に英語に問題があると厳しいんです💦
私はテスト前に夫からスパルタで英語を叩き込まれました。
1回の受験料、A$340もするんですもの!!
受ける回数は少なくしたい。でもなかなか必要なスコアが取れない、、、、😨
私を含め、色んな人がIELTSには苦しめられています。
なので、私はオーストラリアでRSMSで永住権を目指してるんだけどと相談された時は、
- 資金は充分あるのか?
- IELTSの準備は出来てるのか?
- ビザのスポンサーのあてはあるのか?そして信用出来るのか?
この3つは必ず聞きます。この3つがないとどうしようもないですからね。
私は弁護士ではないので、このポジションで申請出来るか?とか聞かれても、移民法はいつも変わるので判りません。
ただ、この3つはどんな場合でも必要である事は変わりません。
とは言え、先日用事があって弁護士さんとお話しましたが、「今、RSMSで永住権を取るのは、はっきり言って不可能に近い」と仰ってました。
どんどん厳しくなってるんですね、、、。
こんなに苦労して取った永住権ですが、永住権はその名の通り永住出来る訳ではありません。
もちろん、オーストラリアから絶対出国しない!ずっとここに居る!っと言うなら永住出来ます。
しかし、私は両親が健在ですので、1年に1回程日本に帰ります。
なので、1年に1回はオーストラリアを出国するので、リターンビザを取る必要があります。
永住権を保持していても、リターンビザがなければオーストラリアに再入国出来ません。
このビザを申請する為には、申請日からさかのぼって過去5年のうち合計で2年以上、永住権保持者としてオーストラリアに滞在している必要があり、その条件を満たすことで5年間有効のリターンビザが発給されます。
つまりオーストラリアを出国するなら、必ずこのリターンビザを5年毎に更新しないと駄目だと言う事です。
そこで思うのです、、、、
将来、両親に何かあったら、私は両親の住み慣れた日本で看護がしたい。
でも、もしそれが長引いて5年中3年以上日本に滞在したら、、、、どうなるんだろう!??っと。
ネットで見ると、何らかの方法はあるそうですが、、、、なかなかの手続きなようです。
夫はと言うと、夫の国は多重国籍が認められてる国なので、既にオーストラリアの市民権取得済みで、この5年の縛りはありません。
日本は多重国籍を認めていないので、私はオーストラリアの市民権の申請はできません。
私は両親が日本に居る以上、日本国籍は保持しておきたいので、なかなか難しい問題です。
もちろん、私が勝手に日本を出て、オーストラリアに来たのだから「日本国籍を諦めたくないなんて我侭だ!」との意見もあるとは思います。
そのご意見も本当にごもっともだと思います。
オーストラリアには永住権の5年毎の縛りがあり、日本は単一国籍であると言うこの2つのルールに従うほかありませんので、その中でなんとか上手く出来ればと思います。
これからオーストラリアで永住権を考えてらっしゃる方がもしいらっしゃるのなら、どうかこの辺りの問題も是非考えておいて下さいね。
※この記事は10数年前の私の個人的な経験に基づいて書いています。今は状況も変わってるでしょうし、各弁護士さんによって違うご意見もあるかと思います。
あくまで参考程度に読んでいただけると幸いです。
詳しいビザについては、こちら(英語)リターンビザについてはこちら(英語)でご確認ください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
とは言え、先日用事があって弁護士さんとお話しましたが、「今、RSMSで永住権を取るのは、はっきり言って不可能に近い」と仰ってました。
どんどん厳しくなってるんですね、、、。
こんなに苦労して取った永住権ですが、永住権はその名の通り永住出来る訳ではありません。
もちろん、オーストラリアから絶対出国しない!ずっとここに居る!っと言うなら永住出来ます。
しかし、私は両親が健在ですので、1年に1回程日本に帰ります。
なので、1年に1回はオーストラリアを出国するので、リターンビザを取る必要があります。
永住権を保持していても、リターンビザがなければオーストラリアに再入国出来ません。
このビザを申請する為には、申請日からさかのぼって過去5年のうち合計で2年以上、永住権保持者としてオーストラリアに滞在している必要があり、その条件を満たすことで5年間有効のリターンビザが発給されます。
つまりオーストラリアを出国するなら、必ずこのリターンビザを5年毎に更新しないと駄目だと言う事です。
そこで思うのです、、、、
将来、両親に何かあったら、私は両親の住み慣れた日本で看護がしたい。
でも、もしそれが長引いて5年中3年以上日本に滞在したら、、、、どうなるんだろう!??っと。
ネットで見ると、何らかの方法はあるそうですが、、、、なかなかの手続きなようです。
夫はと言うと、夫の国は多重国籍が認められてる国なので、既にオーストラリアの市民権取得済みで、この5年の縛りはありません。
日本は多重国籍を認めていないので、私はオーストラリアの市民権の申請はできません。
私は両親が日本に居る以上、日本国籍は保持しておきたいので、なかなか難しい問題です。
もちろん、私が勝手に日本を出て、オーストラリアに来たのだから「日本国籍を諦めたくないなんて我侭だ!」との意見もあるとは思います。
そのご意見も本当にごもっともだと思います。
オーストラリアには永住権の5年毎の縛りがあり、日本は単一国籍であると言うこの2つのルールに従うほかありませんので、その中でなんとか上手く出来ればと思います。
これからオーストラリアで永住権を考えてらっしゃる方がもしいらっしゃるのなら、どうかこの辺りの問題も是非考えておいて下さいね。
※この記事は10数年前の私の個人的な経験に基づいて書いています。今は状況も変わってるでしょうし、各弁護士さんによって違うご意見もあるかと思います。
あくまで参考程度に読んでいただけると幸いです。
詳しいビザについては、こちら(英語)リターンビザについてはこちら(英語)でご確認ください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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