私は何故か、日本でもこちらでも知らない人から話し掛けられることが多いんですが、最近、日本の方、恐らくワーキングホリデーなのかな?にCityで2度ほど声を掛けられました。
どちらの方も同じ質問で「こちらに永住されてるんですか?でしたら永住ビザってどうやって取れますか?」でした。
そしてどちらの方も「結婚ビザ」について聞かれました。
多分、私の夫がオージーだと思って聞かれたのだと思います。
私は前にも記事で書きましたが、自分で永住権を取りました。
色んな人に言われますが、私が永住権を取れたのはかなりラッキーだったとは思います。
そもそも私がオーストラリアで永住権を取ったのは、以前にも書いた通りケアンズが大好きでここにずっといたいと思ったからなのですが、もう一つ理由があります。
子供の頃からずっと人と上手く話せない事、グループに入れない事に苦しんできました。
その上、容姿についても色々酷い事を言われたので、小学生の頃の私はいつも前髪で顔を隠し、俯いて独りぼっちでした。
当時の私にとっては独りでいる事は苦痛でなかったのですが、苦痛だったのは独りでいる事でクラスメイトからだけでなく、先生たちからも変な奴扱いされる事でした。
その頃の私を知ってる、今では長年の友人には後になって「あの時のKLちゃんはとても危うげだった」と言われました。
実際、周りの皆が敵だと思っていましたし、今すぐに消えてしまいたいとも思っていました。
今となれば、鬼太郎みたいな髪型でみんなと混じって遊ぼうとしない子はそりゃ変だとは思いますが、あの時の私にはその事が理解できず、苦しんでいました。
こんな私が少しだけ変わる切っ掛けになったのは、上記の長年の友人と、中学生の時に出会ったもう一人の長年の友人のお陰でした。
この2人は本当に私の人生を変えてくれたと思います。
私が「どうしても大人数の輪の中に入る事が出来ないし、入ってもうまく振舞えない」と初めて心の内を話したら、あっさりと2人共が「無理する事なんてない。それがKLちゃんなのだから、そのままでいいじゃん」と受け入れてくれたのです。
その時に私はやっと「もしかして私はこのままでもいいのか?」と少しだけ思う事が出来ました。
それでもやっぱり、日本ではどこでも何らかの……なんて言うか……特定のグループに入る事を強制されてる感じがあって居心地が悪く、その中でうまく出来ない自分に失望し、なんで私はみんなの様に上手く振舞えないのかと悩んでいました。
何でグループに入れないのか、輪の中で上手く振舞えないのかは、今でも分かりません。
今でも私にはただ『出来ない』としか言えません。
もしかしたら私には何らかの発達障害があるのかもしれませんが、今更この私の状況にどんな名前が付いたとしても過去は変えられないですし、そんなものはどうでもいいと思ってますので、私はただ『コミュ障』と書いています。
そんな私が、勇気を出してオーストラリアに来て、暫くこちらで生活してみて感じました。
ここでは『私が私のままでいられる』と。
もちろんグループを作ってる人もいるけど、その中に入らなくても誰も気にしない。
気まぐれに混じっても大らかに受け入れてくれるし、上手く振舞えない私を変な人扱いして排除せず、それが私の個性として受け入れてくれる。
私は「ここでならやっと私は私らしく自由に生きていける」と感じて、永住したいと思いました。
そして沢山の努力と幸運のお陰でオーストラリアのケアンズに住んで14年経ちましたが、このままの私を受け入れてくれる友人や今の夫にも出会えて、私は今、自由でとても幸せです。
今でも自分の容姿に関しての嫌悪は拭えませんが、それも夫のお陰で少しづつ受け入れる事が出来ています。
私は自分が日本では馴染めず、オーストラリアに移住した事は正解だったと思っています。
だけど誤解しないで下さい。
日本はとても良い国です。
余程の僻地に住んでない限り、コンビニは何処にでもあるし、物質的にどんなものでも簡単に手に入る。
安くて美味しい物はいっぱいあるし、沢山のアミューズメント施設もある。
公共交通機関や宅配は時間通りに来るし、サービスだって最高級。
あなたが私の様に人間関係や社会の仕組みに問題が無いのなら、こんな良い国はありません。
だから言いたいのです。
今、海外に移住したいと思っているあなた。
あなたはそんな素晴らしい国を去って、本当に海外に住みたいと思いますか?
もしかしたら海外移住のテレビ番組などを見て、挑戦してみたいと思うかもしれません。
でもよく考えみて下さい。
海外移住は決して簡単な事ではありません。
そりゃテレビでは良い事しか言わないでしょう。
あなたには永住権を獲得する為に今の快適な生活を捨てて相当額の資金を使い、長い日月を費やす覚悟はありますか?
しかも長年の労力は徒費に終わる事も多々あります。
それでも構わない。どうしても海外に住みたいと思うなら、あなたの覚悟は本物でしょう。
それならばどうか最後まで頑張って下さい!応援します!
ちなみにですが、私に声を掛けてくれた日本人の方には、「結婚ビザは簡単に思うかもしれいけど、全然簡単じゃないから、自分自身でも永住権が取れるように頑張ってみて」と伝えました。
それにしても、こんなにもコミュ障な私なのに、なんでか人種問わずやたらと声を掛けられます💦
この前の日本滞在でも何度か道を聞かれたりしたんですが……隙があるのかな?😅
まぁ全然いいんですけどね。いつでも声を掛けて下さい。
最初はコミュ障全開でおどおどするかもしれませんが、暫くしたら慣れますので💦
では最後に最近独学で学んでるAffinity Photoで処理加工したKittyをご覧ください。
もっと頑張って、その内ポスター作りとかにチャレンジしたいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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